ボサノバシンガー 田坂香良子 -KAYOKO TASAKA-

コラム

私は恋をすると饒舌になります。
とにかく、人に自分の気持ちを聞いてもらいたくなるようです。迷惑な話ですが(笑)
ここのところ、会う人ごとに、熱く熱く語っています。
奄美のことを。

これは恋ですね、絶対・・・・
私は奄美に恋をしています。

3月に2度目の奄美に行ったときのこと。
太陽の光によって刻々と色の変わってゆく海を見ながら、私の胸は締めつけられるように切なさを含んだ幸せな気分になりました。
人はあまりにも美しいものを見ると言葉を失ってしまうのだということを身をもって経験しました。
口をついてでてくる言葉は「すごい!」と「きれい」の二言のみ。
あまりにもボキャブラリーが少なすぎ・・笑

瑠璃色の海をみながら、
「地球の色なんだよね」
と奄美ツアーをコーディネートしてくださったWさんがぽつりと一言。
二言しかいえない私にくらべて、なんとロマンティックな言葉!
そうか、地球の色はこの色だったんだ・・・

その瞬間、私は宇宙から地球をみていて、次の瞬間には奄美の海を白い砂浜にすわって眺めている自分がみえました。まるで映画のワンシーンのように。
何もしなくても、ただ、海を眺めているだけで、潮が満ちてくるように、心が満たされてゆく瞬間。

まさしく、恋。

私のように奄美に恋をして、奄美に移り住む人がとっても多いと聞きましたが、わかるような気がします。

この気持ちを抑え切れなくて、今月も奄美に行きます。
またあたたかく迎えてくれることを祈って。

あ、そうそう。奄美に到着する日は新月の次の日だそうです。
一番目の月。First moon。
First moonに願いごとをすると叶うって知ってますか?
奄美の月にどんな願い事をしようかな。
永遠の愛でも誓っちゃおうかな(笑)

(2007.06)