Vontade
ボンテージではありません(笑)
Vontade・・・
ボンタージと読みますが、これはポルトガル語で何かをやりたい気持ち。意思、決意、望み、意欲、欲望・・
わき上がってくる思い。
久しぶりに師匠Vascoに会いました。
これからのこと、いろいろと話していたときに、彼が言った言葉。
「大切なのは、Vontadeだよ。失敗するかも、とか、自分はまだそのレベルじゃないから、もう少し時間をおいて、そのレベルになったら、とか、そんなこと言ってたら何もできないし、だいいちつまらないじゃない。やりたい気持ちがあったらやってみるべきだし、それでたとえ失敗してもそれはそれでいいんだよ。待ってても、向こうから何かくるわけじゃないよ。自分で動かないと。」と。
Vascoに会うといつもふっと目の前の汚れた膜が取れるような、視界が急に広がるような気分になります。
そう。前に進むには、自分で踏み出すしかないのですよね。
強い思いがあれば、その気持ちに正直に進んでみればいいのです。
Vontade。いい言葉。
やりたいことやってみようっと。
出来ないかもしれないけど、出来なくてもいいや。
やってみないとわからないものね。
演奏も人生も同じかも。
失敗しないように、楽譜とにらめっこしながら演奏してたら、間違えないかもしれないけど人の心はうたない、とってもつまらない音楽になってしまう。体の中からわき上がる、心の中からほとばしる感情を、思いのままに正直に表現したときには、たとえコードを間違えても、音を間違えても、音程が狂っても、たぶん、とっても楽しい、人のこころを打つ演奏ができるんだと思う。
自分が楽しむことが大事。自分の思い=Vontadeに正直に生きるのが大事。
だって、自分の人生なんだから。
なんだか楽しくなってきたゾ。
来年はまたまたいい年になりそうです!
Vasco、ありがとう。
(2006.12)