花火(その2)
隅田川の花火を2年ぶりに見に行ってきました。
不思議だな、と思ったのは、そのときの自分の精神状態によって、同じ花火でも感じ方が違うということ。
2年前は、ただふつうに見る側で花火を見て、いろんなことを感じたけど、今回は、作り手の立場になって次々に夜空を彩る花火を見ていました。花火師でもないのに(笑)
あの一瞬の美しさのためにすべてを賭けて作っているんだろうな、と思ったら、なんだか涙が出てきて・・・
歌手も一緒だなぁ、と思ったのです。
ステージで、一言一言に自分を込めて、一瞬で消えていく歌を歌う・・・・
「消えるもの」というのは、はかなくて、切ないですね・・・
それが美しければ美しいほど。
その消えるとわかっているものにすべてを賭ける。
恋も同じかもしれません。
消えてしまうことがわかっているから、すべてを賭けてしまうのかも。
花火と歌と恋。
美しく咲かせるために自分のすべてを賭ける。そして、それは、うつくしいままで消えていく・・・
心の中に強烈なイメージを残したまま。
な〜んてことを考えながら、缶チューハイを片手に涙を浮かべながら花火をみていた私。
たぶん、ただの酔っ払いにしか見えなかったでしょうね・・・(笑)
(2006.07)