心と脳
「心」は脳の中にある・・・・
これはある脳の専門家が言っていた言葉。
でも・・・・
もし、そうだとしたら、どうして、誰かを好きになったとき、胸がキュンとしてしまうのでしょう?
なにか見えない力でひきずりこまれるように、恋に落ちていく瞬間は、胸が痛くなる・・・
感じるのは「心」、考えるのは「脳」と、なんとなくイメージしてましたが、感じるのも考えるのも脳。
言われてみれば確かにそうなんだけど・・・
でも、英語だって、ポルトガル語だって、「心」と「心臓」は同じ言葉。
やっぱり「こころ」は胸にあるのです。
心臓は「こころ」をつかさどる臓器なのです。
好きとか嫌いとか、悲しいとかうれしいとか、感情はこころで感じるもの。
考えることじゃない。
なんで好きになったのか、なんで嫌いなのか、なんて説明できない。
「考える脳」がかかわっているとは思えない(笑)
たとえば、誰かを好きになるとき、その人のことすべてわかって好きになるかなぁ?
まあ、友達としてそばにいた人をある瞬間から好きになるっていうことも、あるかもしれないけど、大抵の場合、あまりわからないうちに好きになってしまうんじゃないかな。
彼(彼女)のまわりの友達が知ってる彼(彼女)に関することも、知らないまま好きになってしまう。
出会う前の生活なんて全く関係なく、2人の間には出会った時からの時間が流れる。
どんなバックグラウンドがあるのかもわからないまま。
それはきっと、相手も同じ。
これって、やっぱり、頭=脳じゃなくて、ハートですよね・・・・
なぜか恋について熱く語っちゃいましたが(笑)、恋だけじゃなく、悲しいことがあっても、本当に胸が痛くなるし、切ない気持ちで胸が締めつけられるようなこともある。
だから、「心」はぜったい胸の中にあると思います。
ドクドクドクドクと脈打つ「こころ」が・・・
胸の中に。
きっと・・・・・
(2006.06)