ボサノバシンガー 田坂香良子 -KAYOKO TASAKA-

コラム

のどかさ

虎ノ門に昔からあるお鮨やさんがあります。
煮イカとか、穴子とかがおいしい、いわゆる江戸前鮨です。
間口も狭く、カウンターは10人くらいしか座れないこぢんまりしたお店。

今日のお昼は、そのお店の二階にあるお座敷で友達と一緒にお鮨を食べました。
あたたかくて、おちついて、なんだか「おばあちゃん家に来たみたい」な空間。
そこだけ時の流れがゆったりしていて、異次元の世界にはいったような感じ。
とってもまったりくつろぎながらおいしいお鮨を食べました。
時間って不思議ですね。
同じように時は刻まれているハズなのに、感じ方次第で早くもなれば遅くもなる。
空気も同じ。
同じ空気なのに、やわらかかったり、かたかったり、あたたかかったり、つめたかったり。
今日のお昼はとっても「のどか」な感じ。

のどか、って英語で何て訳するのかな、と思って辞書をひいたら、peacefulだって。
なるほどね。
ゆったりとやわらかい空気の中で過ごせるのって幸せですよね。
心がほぐれてくるのがわかります。

あ、そうそう、今、私がハマってるホットヨガ、室温38度、湿度65%の中で行うヨガなのですが、暖かい場所だと体が柔らかくなって、柔軟性が増すのだそうです。
きっと体だけじゃなくて、心もそうなんじゃないかな。
あたたかい雰囲気の中だとやわらかくなるのかも。

時間に追われ、はりつめた空気の中で仕事をする人たちにとっても、
いつもまったりゆったり過ごしている人たちにとっても、
私のライブが「のどか」で「ほぐれる」場所になったらいいな。
なんて、のんびりお鮨をたべながら思いました。
そして、文字通り「おばあちゃん」になるまで歌い続けていたいなぁ、と思った昼下がりでした。

☆ゆったりまったりおいしいお鮨が食べられるのは、虎ノ門にある「喜久鮨」 tel:03-3501-9511

(2006.02)