ボサノバシンガー 田坂香良子 -KAYOKO TASAKA-

コラム

レコーディング

今日はブログ風に・・・・

9月10日、朝10時40分にみんなと横浜西口交番前で待ち合わせ。
緊張しながら、10時半には交番前で待つ私。
10時38分。ギタリストの小泉さん登場。
そして、プロデューサーのブラジル人、バスコが登場。
すごい!時間通りに来た!ちょっとうれしい驚き。
そして40分にハーモニカの続木さん到着。
すばらしい、幸先のいいスタート!!

タクシーにのってスタジオへ。
ここがスタジオ、って言われたビルがなんと工事中。ちょっといや〜な予感。
工事中も工事中、ここにだれか人がいるの?っていうくらい解体中のようなビル。
でも、スタジオなんだから、音がしてても大丈夫なんだろう、と自分に言い聞かせて3階へ。みんなかなり不安な足取りで・・・

そして、スタジオへ。

案内されたところは、普通の事務所。そして、小さな小さなブースが一つ。
え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!ここで録音?どうやって??????
その間もすざましい音が周りから聞こえてきて、しかも振動がすごい。
ガ〜、ガ〜、ダダダダ〜〜〜〜!ガンガンガンガン・・・
私は真っ青になってしまいました。

私はいいけど、とにかく今日遠くからわざわざ来てくれた小泉さんと続木さんに申し訳ない・・・
わ〜、もう、一体どうしたらいいの???
それでもバスコは「大丈夫だよ。ラインで入れれば外の音は聞こえないから」といたって陽気。
でもね、小泉さんのギター、ラインじゃないんだよ〜〜〜〜。
そこではじめて「あ〜。知らなかった〜。ラインだと思ってた。う〜ん。これじゃできない」
ラインだったとしても、できないよ〜、こんな騒音と振動では!!!!
私があまりにも真っ青になっていたので、たぶん、かわいそうになったんだと思うけど、エンジニアでそのスタジオのオーナーの健さんが、知り合いの自由が丘のスタジオに連絡してくれて、結局、そこで録音できることに。
で、一行は横浜から自由が丘へ。
私がバスコに「小泉さんたちに本当にもうしわけない・・」っていったら、なんと彼は「大丈夫だよ。これで死ぬワケじゃないから」だって。
は〜〜〜。もう、究極のオプティミスト! 
横浜駅までのタクシーの中で続木さんが「外国で仕事してるみたいですね」と一言。こころの大きな人でよかった・・・
横浜から自由が丘までの電車の中では、バスコが「これから録音するのはブラジル音楽。だから、最初からブラジルの雰囲気でいきましょ!」だって。まったく・・・

そして、自由が丘に到着。
スタジオまでやや不安気に歩く私。とにかくちゃんと録音が出来るスタジオであってほしいと祈りながら。

スタジオに到着。お〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!地獄から天国へ!
これだよ、これ!こうじゃなきゃ!
よくテレビとかでみかける、ああいう録音スタジオ。
もう、涙が出そうにほっとした。

そして、録音は無事終了。

録音が終わってから、「今日は本当に悲しくて泣きそうだったよ」ってバスコに言ったら、「今も?」っていうから、「今はハッピィだよ。」って答えたら「じゃ、すぎたことは忘れなさい」だって。
ふ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。これがブラジル人なんだよね!
これからまだ長丁場だけど、初日がこうだったから、もうコワイモノなしだわ!

(2005.09)