ボサノバシンガー 田坂香良子 -KAYOKO TASAKA-

コラム

恋愛の仕方

友達から「恋愛の仕方わすれちゃった〜。どうしたらよかったんだっけ?」ってメールが来ました。
う〜ん。そもそも「恋愛の仕方」なんてあるんだろうか??
恋はゲーム、恋愛はかけひき、と思っている人にはあるのかもしれないけど。

気持ちのおもむくままに、自分の気持ちに正直に、自分からうねりに身を任せる・・・
そう、”Wave”の歌詞に「怖がらないで、波を捕まえるだけでいいんだよ。心の奥底にある孤独は2人が同じ夢を見られるときには去っていくんだから」という言葉があるように。
“Agua de beber”にも「おいしい水のように恋というものは、飲んでも大丈夫なもの。怖がっていたら、心がこわれちゃうよ(かなり意訳)」っていう歌詞もあるように。
そして、“Tomara”には、「1人で幸せになるより、2人で傷ついたほうがいい」っていう歌詞もあるように・・・

こうやって考えると、ボサノバの歌詞って恋愛の教科書みたいですね。
「耐えて、忍んで、泣いて、待つ」演歌も一つの恋する女性のスタイルだけど、人を好きになることはとっても自然なこと。
それなら流れに逆らわないで、怖がらずに波に飲み込まれてしまうのがいいんじゃないかな。どんな結末になったとしても。って私は思います。

音楽でも恋でも、大きな波に乗ることが大事だし、そうすることがまたすごく気持ちのいいことでもあるのです。
心の重い鎧を脱ぎ捨てて、あまりいろんなこと考えすぎないで、波をつかまえてみる!でも、波を捕まえるのは自分。
自分から行動しない限り、波には乗れないのです・・・

(2005.07)