会うは別れの・・・
物事には始まりがあれば終わりがある。
だから「会う」というのは「別れ」のはじまり。
本当にそうでしょうか?
もちろん、どんな人間関係にだって物理的な別れがあります。家族、友達、恋人・・・
仏教で、無常といわれるように、物事のすべては、ずっと同じでありつづけることはできないのかもしれません。
形のあるものはやがて壊れるのかもしれません。
人生を重ねていくと、いいことも増えるかわりにつらくて悲しいことも増えていきます。
でも、不思議とつらいことや悲しいことは時間が経つにつれてその感情が薄れていくような気がします。
薄れるっていうより、まるくなるっていう感じかな。
たぶん、それは人間の防衛本能。
そういう自然の摂理に身をゆだねているうちに物理的な別れのつらさは忘れることができるような気がします。
人と人が出会うのは偶然ではなく、必然だと聞いたことがあります。
会うべくして会う。
だから、たとえ、出会った人と離ればなれになることになったとしても、その事実を悲しむのではなく、出会えたことを喜べるように、いつかはきっとなると思うのです。
私にとっていままで出会った人すべてが宝物。
一度出会った人はどんなにその人が遠くに行ってしまっても、万が一もっと遠くに旅立ってしまっても、それが別れだとは思わない。
私にとって「会うは別れの始まり」ではないのです・・・・
たとえもう二度と会えなくなってしまったとしても。