ボサノバシンガー 田坂香良子 -KAYOKO TASAKA-

コラム

旅に出る・・・・っていうと、なんか、何もかもすてて、遠くに行ってしまう感じがしませんか?
旅行っていうとバケーションって感じなのに。
言葉って不思議ですね。
でも、どちらにしても「旅」というのは、日常から離れた空間に存在するものという気がします。

一年ぶりに旅行に行ってきました。そう、私の場合はバケーション。
とにかく疲れ切った体を癒すために計画した今回の旅行。結果は大成功!
潮風にふかれて、波の音、木々のざわめき、鳥のさえずりを聴きながら一日中ビーチでゴロゴロして、おなかがすいたらご飯をたべて、眠たくなったらそのまま寝るという生活。

一時間後の予定も明日の予定もな〜んにもない毎日。
時間に追われない日々。
何もしない贅沢。

一生続くと退屈するかもしれないけど、たまにはこういう時間が必要だと、つくづく思いました。
見えない大きな何かに身をゆだね、なにもかもから解き放たれて、体も心も水に漂うように軽くなり、そして自由になる。
そのあと、今度はエネルギーが体中に満ちてくる・・・
寄せては返す波の音を聴きながら、ボサノバはまさしく海のあるリオで生まれた音楽だなぁ、としみじみ感じ、ゆったりとした時の流れにボサノバのグルーブを感じました。

そして、時はすぎ・・・・
もといた場所にもどってきたら、あたりまえのようにはじまる普通の生活。
何事もなかったように、日常に戻り、目の前の仕事をこなす毎日。
何かが確実に心の中でかわっていることに気づきながら・・・・・

昨日、旅行から帰って最初のライブがありました。
いつもよりずっと気持ちよく、そして、たっぷりと心が伝えられたような気がしました。
もしかしたら、「旅」というのは、心と体になによりも効くお薬かもしれません。

たった一週間。その短い間に「旅」という空間ですべてがリセットされ、そして新しい私が生まれたのだと思います。