ボサノバシンガー 田坂香良子 -KAYOKO TASAKA-

コラム

奄美 2日目

2日目の朝。
朝陽がのぼっていくのを見て、また感動。
聞こえるのは自然の音だけ。
そしてあとはみんなの朝からテンション高いおしゃべりの声(笑)
朝ごはんは、ライブの帰りに寄ったコンビニ(名瀬からの帰りに一軒だけあったコンビニ。ちなみに名瀬から宿泊していた倉崎海岸まで小一時間の距離・・)で買ったパンとヨーグルト。
朝ごはん後、Mさんのご指導のもと、女性陣で骨盤体操をし(笑)、準備万端整えて出発!
まずは、7年前、最初に奄美に来たときに知り合ったステンドグラス作家の熊崎さん、通称クマちゃんの工房兼ご自宅へ(下記HP、ぜひご覧になってください)
前に会ったとき、まだよちよち歩きくらいだったお嬢さんやわんぱく盛りの坊やがもう大きくなって(6年間の子供の成長はすごい!)小学生と中学生になっていて、当たり前のことなんだけど、びっくり。
全部クマちゃんの手作りの工房もご自宅もバージョンアップしていて、子供部屋じゃなくて、子供たち用の家までできていて・・
庭にはさまざまな果物の木。外にはヤギ。
自然と寄り添って生活しているクマちゃん一家。
そんな彼が作るステンドグラスは素晴らしくて・・・
(前に来たとき注文した表札は、今、我が家の玄関でいつも私を出迎えてくれています)
みんなそれぞれに感動しつつ、再会を誓ってクマちゃん家を出発。

お次は、奄美を愛し、晩年を奄美で過ごして創作活動にいそしんだ田中一村記念美術館へ。
一村の天才ぶりを間近に見て、感じ、一同感激。
そのあと大島紬村へ。
私は前日の疲れが少し残っていたので、夢紅のライブを控え、車の中でちょっと休憩。
少し休んで元気を取り戻し、大島紬村を出て、ライブ会場、「夢紅」へ。

少し曇っていて、少し肌寒かったけど、会場にはたくさんの椅子が並べられていて、紅さんが作ったおいしそうなブラジル料理の数々も徐々に並べられていて、準備は着々と進んでいました。
前日お世話になったアシビのPAの方々が機材をセッティングしてくださってサウンドチェック。
海を見ながら、心地よい潮風に吹かれながらのサウンドチェックは最高に気持ちよかった。ああああああ、幸せ。6年越しの恋がやっと実った感じ。

海の向こうの山に沈んでゆく太陽。赤く染まる海。
聞こえる波の音・・・・
そして、潮風。
最高のロケーション。こんなにボサノバが似合う場所はないと思う。リオよりずっと似合う(笑)。
太陽が沈みきる直前から始めようと6時ちょっと前にライブ開始。
大きなガジュマルの木の下で、波の音をパーカッションに純さんのギター、川満さんのフルートにのって歌うボサノバ。至福の時・・・・
自然と一体になれた気がしました。

1部が終わり、2部は純さんの友達の水野雄介さんと澤内早苗ちゃんのユニットSayuのステージ。そして3部はまた私たち3人のステージで、今回は、照明を全部落として・・・
6年前は満月だったので、ムーンライトライブにしましたが、今回はお月様は新月に近かったので、夜には出てなくて、その分星がきれいに見えたので、星空ライブに。夜になって雲もなくなり、満天の星。
3部になってお客様が少なくなったなぁ、寒かった(かなり肌寒かった)からみんな帰ってしまわれたのかなと思っていたら、実は、みなさん芝生に寝っころがって星を見ながら聴いていて下さったみたい。
ライブ終わったら、また人が増えててびっくりしました(笑)

So many starsや星に願いを、を歌っているとき、流れ星がいっぱい見えたらしく、「香良子さん、何か、スイッチおしたんじゃない?」と言われたほどの絶好のタイミングだったみたい(笑)。
こんなライブは日本広しと言えども、ここでしかできない!と私は思います。

そんな素敵な時間を大勢の方と過ごすことができた「夢紅」ライブもさまざまな感動とともに無事終了。

で、この日もおまけが!!!
別荘への帰り道、「種おろし」という、奄美のお祭りに遭遇!

車を飛び下り(笑)、みんなでお祭りに参加。
「種おろし」とは、翌年の豊作を祈願するとともに、一年間の締めくくりとして各家庭を踊り浄め、繁栄を祈る行事で、その年にめでたいことがあったお家をまわって太鼓と歌と踊りでお祝いをするという奄美の行事。
そんな貴重な体験までできた奄美2日目の夜は、そのあとの別荘での大盛りあがりの打ち上げでめでたく幕をおろしました。

クマちゃんのステンドグラスHP

(2014.10)