ピンクレンズ
「恋は盲目」というけれど、恋をしている間は、自分が好きだと思っている相手のいいところだけを見ようとして、そしてまたそれをより自分の好きなようにデフォルメして相手を見てしまう。
逆に、ちょっとNGだなと思うことには目をつむる。
それを「ピンクレンズ効果」というらしい。
(私はこの言葉、結構好きです。「ピンク」っていうのがなんていうか、とっても「色っぽい」っていうか・・・笑)
でも、こういうことって、恋だけじゃなく、人はいろんな物事においてそうなんじゃないかなと思います。
今読んでいる「親鸞」(五木ひろゆき著)という本の中に、「人は見えるものすべてをみているわけではない」という言葉がありました。
「自分が見たいものしか見ない」
あれほど素敵だと思っていたあの人なのに、ある時、何かのきっかけで、夢から覚めるみたいに、あるいは、徐々に(笑)、現実が見えてくる・・・
相手がかわったのではなく、自分の心が変わって、見える範囲が広がってしまっただけなのに、なぜか相手に失望したりする・・・笑
人と人の関係というのは、太陽の周りをまわっている惑星みたいなもの。
自転しながら、太陽の周りをまわっている「地球」の全体像を、「月」は間近にいながらいまだにわかってないんじゃないかと思います(笑)。
だってお互いに見える部分って少しずつで見えない部分の方が多いわけだし。
人も球体。いろんな面がある・・・
常に、その一部しか見えないのに、そこにきて、自分のみたいようにしか見ないときたら、実はごく一部しか見えてないのかもしれないなぁ、と改めて思います。
でもね・・・
見たいものしか見えないとしたら、それはそれでまたいいのではないかなとも思います。
どうやったって、全体は見えないのだろうし、自分の心のもちようで相手の見える部分が変わるのであれば、恋している間はいいところが見えるはずだし、そうじゃなくなってしまったらいろんなところが見えてしまうのは当然のこと。
あらたに見えた部分を受け入れることが出来れば、それはそれでよし!
それはより盲目になったか(笑)、恋から愛に発展したということなのでしょう。
その逆の場合も、それはそれでよし!
自分の心変わりに気づき、その恋に終止符も打てる。
盲目の間は、本当の姿を見ないで妄想の世界で楽しみ、「え・・・・、こんな人だったの・・」
と思ってしまったら、それはそれで、
「私が彼と付き合ってきた○年間はなんだったの?」
なんて思わずに、
自分が主人公のドラマをみていたのだと思って、はずしたピンクレンズをまた掛け直して違う人を見るとか(笑)。
いずれにしても自分の心は自分が作るもの。
ピンクでもオレンジでもブルーでもいろんなレンズをかけて、みたいことだけみてハッピィに生きるっていうのも悪くないかもしれませんね。
そして・・・
私のことはみんなにピンクレンズをかけてみてもらえれれば、いうことなし!
できればピンクの濃い〜ヤツを(笑)
(2013.07)