ボサノバシンガー 田坂香良子 -KAYOKO TASAKA-

コラム

花火

隅田川の花火に行ってきました。
花火。火で出来た花。
なんて素敵なネーミングなんでしょう。
Fire worksよりずっと情緒があるような気がしませんか?

花火を一番最初に考えたの誰なんでしょう。
エライですよねー。
きっと、たまたま夜に鉄砲を空に向かって打ち上げたとき、すごくキレイだったから、なんとかもっとキレイなものを作れないか考えたのでしょうね。
違うかな。
夜空に火で絵を描くなんて、本当にロマンチストじゃないと考えつかないような気がします。
あ、夜空に炎といえば、京都の大文字はそうですね。
これは、ちょっと趣旨が違うか・・・・

江戸時代から花火はあったようです。
でも、そのころは暗い炭化色だったらしく、明治になって初めて、今のような明るい色になったそうです。
暗い炭化色ってちょっと想像できないけど。
かなり渋いですよね。見てみたいな。
それにしても、花火って不思議です。
どうしてあんな風にニコちゃんマークやミッキーマウスができるんでしょう・・・・

でも、ボーっと花火を見ながら、
「キレイだけど、あのドーンっていう音がなかったら、こんなに人の心を揺さぶらないんじゃないかな」
と思いました。

人との出会いもそうですよね。
まず、視覚から。そして、心がドーンと揺さぶられる・・・。
何かがこころに響いて、共鳴して。
花火と違うところは、その後消えて無くなるのではなく、その後にまた綺麗に花がさくことかな。

うまれて初めてみた隅田川の花火。
久しぶりに夜空をみながら、いろんな想いにふけった夜でした。