ハエの恋

お散歩していると、風に乗って梅や沈丁花の香が運ばれてきます。
春が少しずつ近づいてきましたね。
春は出会いの季節。
新しい出会いには、もしかしてウフフな恋の出会いもあるかも！

恋といえば・・・
動物や昆虫は、種の保存のための行動だけじゃなく、いわゆる「恋」をするのかなってずっと思っていたのですが、新聞を読んでいたらおもしろい記事を発見しました！
メスに振られたオスのハエは、アルコールの入った餌を好んで食べて酔っ払う傾向があるらしいのです。
おもしろい！！
振られる→落ち込む→憂さを晴らすために酒を飲む。というよくある（笑）行動パターン！？

どうやら、これには、脳内物質の「ニューロペプチドF」というものが関与しているらしいのですが、振られたハエにはこの「ニューロ・・」の量が少ないらしい。
振られなかったハエの「ニューロ・・」を人為的に減らしたら、やっぱりアルコール入りの餌を好むようになるとのこと。
そして、人間にもこの「ニューロ・・」はあるんだそうです。

ハエも失恋したらヤケ酒のむんだから、ほかの動物にもそういう感情は絶対あるはず。
やっぱり、思いが届かないで悲しんでいるサルとか、失恋して落ち込んでる象がいるんだよね・・・絶対。
いや〜、おもしろいですねぇ。

ところで、ついついお酒を飲んでしまう→ぶくぶくと太ってしまう、という私の行動パターンにも、この「ニューロ・・」は関係しているのでしょうか？「ニューロ・・」を増やせばお酒を飲まなくなるのかな？どうすれば、それを増やせるんだろう？
あ・・・・・
恋をすると、そして、それが成就すると「ニューロ・・」は増えるんだ！！
恋をすると、女性ホルモンの影響でお肌はプルプル、きれいになって、お酒による肥満もなくなって細くなって、肝臓にもいいし（笑）、いうことなし！
う〜ん、恋って、すばらしい！

草木も芽吹く春。新しい出会い、新しい恋を期待して、オシャレして出かけましょう！
ハエに負けてはいられません！！
ヤケ酒を飲むような羽目におちいらないことを祈りながら（笑）

ところで、振られたハエをどうして探すか？
それは以下「おまけ」をご覧ください。

「おまけ」
雄のハエのグループを、交尾済みで新たに交尾する気がない雌のグループと一緒にし、ふられる経験をさせた。別の雄のグループには、雌グループと交尾させた。アルコールが入った餌とはいっていない餌を選べるようにしたところ、振られた雄のグループはアルコール入りの餌を選び続けた。
（東京新聞　2012年3月21日26面）

いや〜、地道な作業！研究者も大変ですねぇ。
これは、アルコールや薬物中毒のメカニズムの解明に役立つそうです。

(2012.03)