ボサノバシンガー 田坂香良子 -KAYOKO TASAKA-

コラム

ブラジル旅行記〜リオ4日目〜

この日は、メンバーのうち2人が帰国する日。
朝ゆっくりとみんなで朝食。そのあとコパカバーナを散策して、お昼はみんなで一緒にレストランへ。
近所にあるポルキロのお店で、好きなものを好きなだけ、心置きなく食べる(笑)。
午後、メンバー二人を見送って、夕方、4人でコパカバーナのCDショップ、モダンサウンドへ無料ライブを聞きに!
6時半にお店に行くことになっていたので、用意のできていた私とトモちゃんの二人がまず6時20分頃うちを出て徒歩で10分くらいのところにあるお店へ。
席について飲み物を飲みながら、あとの二人を待つ・・・が、なかなか来ない!
どうしたんだろうねぇ、お客様も少ないねぇ・・・
と言ってたら、30分くらいして二人が「大変だったの!」と言って登場。
「どうやら、銃撃戦があったようで、道路が封鎖されていて、私たちも『銃声がなったら伏せなさい』と言われ、あわてて近くの店に入って、身を潜めてたの・・・。騒ぎが収まって、しばらくしてから出てきたんだけど・・」
ひぇ〜!!!!!
全く気付かなかった私たち。私たちがいた場所は通りからかなり奥まったところで、しかも、かなりの音量で音楽がかかっていたから。
それにしても、やっぱり、コワイところだなぁ・・・
みんななんともなくて無事でよかった・・・
そんな中、ライブは何事もなかったかのように始まり・・
途中、お店のギャルソンに「事件があったらしいけど」って聞いたら、「Mas, acabou!(でも、もう終わりました)」。
え??それだけ?acabouの一言で終わり???
やっぱり、そういう事件は日常茶飯事なのねぇ、とこっちのほうに驚いたりして。
聞くところによると、戦争をしているどこかの国で一日に亡くなる人の数より、ブラジルで一日に殺されたりして亡くなる人の数が多いらしい。いわば、毎日戦闘状態・・・おそるべしブラジル!
ライブは、MPB。Adriana Macielという女性歌手のCD発売ライブ。そして、パーカッションはマルコス・スザーノ。
マルコスは私たちが日本人ということがわかったらしく、演奏が終わったら、ステージを降りて、自分から私たちの席に来て「コンバンワ!」。かなりの親日家でした(笑)。
彼はコパカバーナに住んでいるらしく、ご両親やお嬢さん、友達が客席に。
ライブ終了後、タクシーで帰宅。
無傷で生還。ほっと一息・・・
そのあと、そんな情勢の中、懲りずにlapaへ。
今回は、一番有名なお店、カリオカダジェマへ。演奏は、Rhicahahs, o Pavarotti do Samba。またしても歌いっぱなし。そして、お客さんは踊りっぱなし。外国人も多い感じだったけど、みんなサンバ!サンバって、たぶん、足がついている時間より、空中に足がある時間のほうが多いような気がする。すごいです本当に。みんな本当に楽しそうだったなぁ・・・
さすがに最後まではいないで、1ステージが終わって帰路へ。
おかげさまで無事帰宅。
いろいろ盛りだくさんな一日が終了。



(2009.04)