ボサノバシンガー 田坂香良子 -KAYOKO TASAKA-

コラム

いざブラジルへ!

'93に帰国してからはじめてブラジルに行きます。
出発直前!
落ち着かないったらありゃしない(笑)!
大きなコンサートが目前にせまっている時と同じ心境です。
期待より不安が大きい・・・
道中一人で大丈夫だろうか、とか、平和ボケしてしまっている今の私が治安の悪いブラジルで大丈夫だろうか、とか。
まるで、空が落ちてくるんじゃないかと不安がっている杞の人のように。
でも、まあ、始まってしまえば、大丈夫。
いつもの私のパターンです(笑)。

今回ブラジルに行くことに決めてから、ブラジルに行ったらどんなことがしたいかをいろいろ考えるのですが、思い出すのは、リオの景色とサンパウロの友達の顔。
リオでは、イパネマに買い物に行きたいとか、コパカバーナのビーチに行きたいとか・・・。そして、サンパウロでは、あの人にあいたい、この人にも会いたいとか・・・
リオには街の思い出が、サンパウロには人の思い出が強いことに気付き、おもしろいなぁ、と思いました。

私にとってブラジルは人生を大きくいい方向に変えてくれた、大事な国。あの6年がなかったら、今頃私はどうしていただろう、とよく思います。
「楽しくて幸せなこと」ばかりじゃなかったし、「いやなこと、つらいこと」もいっぱいあった6年間だったけど、どんなにイヤなことがあっても、嫌いにならなかったブラジル。帰ってきてからは、楽しい思い出だけが残って、いつもSaudadeを感じる大好きなブラジル。
そんなブラジルにこれから行ってきます。
なんだか、昔、大恋愛をして好きなまま別れた恋人に会いにいくような気分です(笑)。

ブラジルで同じときを過ごした同い年の親友は、「ブラジルに行ったら、25歳に戻れるよ!」というメールをくれたけど、25歳に戻ってしまったら何をしでかすかわからないので、それはそれでまた不安です(笑)。

サンパウロでは、友達に会い、リオでは、加々美さんとお弟子さんたちとコパカバーナで合宿生活。ライブに行ったり、懐かしいイパネマを散策したり・・・

ブラジルを体中に感じて、ブラジルを吸収して帰ってきます。

ということで、行ってきます!


(2009.03)