ボサノバシンガー 田坂香良子 -KAYOKO TASAKA-

コラム

一日一生

今年一年、いろんなことがありました。
親しい人の突然の死で始まった一年。
そして、今、私の親友が病に冒され、死と直面しています。
ついこの間まで、遠い存在だった「死」が、あまりにも近くに存在していることに愕然としています。
病、老い、死、というのは自然の摂理で避けて通れないものとわかってはいるけど。

いつ何が起こるかわからない、と、あらためて『生きる』ということを考えた私。
そして、自分の心の中で決めたことがあります。
出来ること、やりたいことは、やれるときにやる!
感謝の気持ちを伝えたい人には機会のあるごとに自分の気持ちを伝える!
愛する人たちとできるだけ同じ時間を過ごす!

私の座右の銘「一日一生」。
一日を一生と思って悔いなく生きる、ということで、ずいぶん前にある人生の先輩から聞いて感銘を受けた言葉です。その方もきっといろんなことを経験してこの言葉にたどり着かれたのだろうと、今になって改めてこの言葉の重さを感じています。

とは言え、元来怠け者の私は、ダラダラと過ごすことも多く・・・・
そして、「やりたいことはやれるときにする」=「やりたくないことは、できるだけやらない」(笑)。
ということで、整理整頓が大の苦手な私は、年末に向けて「やりたくないけど、やらなければならないこと」があることに気付くのでした・・・(涙)





(2008.12)